秋のかいしきといえば柿の葉。9月には、大きくてしっかりとハリのある葉に生育する。日本料理の盛りつけが美しいのは、季節感や清潔感を表すあしらいによるところが大きい。かしこまった料理に限らず、普段の食卓や行楽の弁当に添えてみてはいかがだろう。

柿の葉といえば、やはり柿の葉寿司。わざわざ押し寿司をこしらえなくても、酢飯をおむすびにしてから、ふんわり包むだけでも、抗菌作用はもちろん風情も十分に楽しめる。

そのほか、料理以外でも使い方はさまざま。お茶の時間にビタミンCたっぷりの柿の葉茶を淹れるのもよし、ホームパーティーのおもてなしで、皿の代わりに柿の葉にチーズなどのおつまみをのせるのもよし。形式にこだわらず、大らかな気持ちで楽しみたい。