アブラナ科の白菜の仲間であるチンゲンサイ。シャキシャキとした食感とくせがない味わいは使い勝手がよく、日本にもっとも浸透した中華食材の一つだ。

栄養面では、抗酸化作用や免疫力の活性化などが期待できるβカロテンやビタミンCが豊富で、鉄やカルシウムも含む。油との相性がよく、加熱しても栄養価を損なわないのも嬉しいポイント。店頭では軸の下の部分が肉厚で盛り上がっていて、葉脈がはっきりとして、葉や茎全体にハリがあるものを選ぶこと。

炒め物にする場合は、調理前に10秒ほどゆがいておくことがおいしく仕上げるコツ。中華鍋に湯を少なめに沸かし、塩と小さじ1杯の油を入れてから、刻んだチンゲンサイをゆがく。次に乾いたフライパンでさっと炒めて、ナンプラーや中華スープで味つけするだけで、十分に美味である。または汁物全般の具材としても重宝する。土鍋で中華麺を煮込んでから、さっと油で炒めておいたチンゲンサイと豚肉をのせれば、身も心も満たされる一杯になる。