豆腐で作る「がんもどき」は、油のコクがありながら甘みはあっさりとして優しい。古くは江戸時代に揚げ物の一つとして、食べられるようになった食材だ。

家庭でも簡単に手作りできる。木綿豆腐をくずして十分に水を切ったら、小麦粉を混ぜて練り、枝豆・ひじき・にんじんなどの具を入れて、中温油できつね色になるまで揚げれば完成。揚げたものがやや食べやすい温度になったら生姜をといた醤油または麺つゆにつけてシンプルに堪能しよう。

市販品のものも便利なのでぜひ活用したい。夏にはひんやり食べやすい冷やしおでんはいかがだろう。2%の昆布だしにがんもどきの他、インゲン・冬瓜・トマト・オクラなどの夏野菜を入れて弱火で煮含めて、薄口醤油で味つけを。熱がとれたら冷蔵庫に入れて、だしを染みこませてからご堪能あれ。ヘルシーで食べやすい夏ならではの一品である。