通年手に入るにんにくと違って、収穫後に乾燥させないため、みずみずしさが特徴の「新にんにく」。初夏までしか出回らないので店頭で見つけたらすかさず手に入れたい。手に取ったときにずっしりと重みがあって結球がかたいものを選ぼう。また表面の皮に見られる赤みは成分によるもので、味には影響がないのでご安心を。

香り成分であるアリシンには、糖分をエネルギーに変える働きがあり、夏バテしがちなこれからの季節にはうれしいスタミナ回復効果もある。また風邪などのウイルスに対抗する、殺菌作用もあるので、日々を元気に送るには欠かせない食材だ。

フレッシュな新にんにくを手に入れたら、どんな料理にも活用できるにんにく醤油を仕込んでみては。保存用の瓶に外側の固い皮だけを剥いた新にんにくを醤油で浸し、数週間から1か月ほど香りが立つまで漬け込む。まるごと一粒漬けたり、ワイルドに半割にしてみたり、好みに合わせて作り、もしも香りが強くなりすぎたら醤油を足すだけ。漬けたニンニクを刻み入れたガーリックライスは食欲そそる一品だ。またシンプルに味わうなら、オーブンでグリルして、芋のようなほくほく感を楽しむのもおすすめ。