マダラと比べれば鮮魚として食べることは少ないものの、クセのない淡白な風味を生かし魚介の練り製品などで、日本人にはなじみあるスケトウダラ。古くはお手頃な魚であったため食卓にもよく登場する魚だったが、漁獲量の減少から、切り身魚として食べる機会もすっかり少なくなった。

だが、そんな時代でも多くの日本人に愛されているのがたらこだ。たらこの善し悪しを見分けるには、皮と色みに注目しよう。ぴんと皮が張っていて、着色のものならば色ムラが出ていないものは、鮮度が高くて粒もぷりぷり。身が痩せていたり、着色の赤色がきついものは避けるのがベター。

今の季節なら、春野菜である新じゃがと炒め物にしてはいかがだろう。細い千切りにした新じゃがを水にさらし、水気をしっかりと拭く。オリーブオイルを熱したフライパンでほぐしたたらこを弱火で炒めて、色が変わったら新じゃがを加えて炒め合わせる。絹さややそら豆を加えればより春らしい一品になる。