南半球のニュージーランドを中心とした輸入ものが安定的に果物売り場に並び、日本の食卓にすっかり定着したキウイ。輸入ものは1年中食べられるが、愛媛、福岡、和歌山、香川などで栽培されている国産ものが出回るのは11〜4月頃。

最近では「レインボーレッド」「香緑」「さぬきゴールド」といった国産品種も登場しているものの、これらがスーパーマーケットなどでお目にかかれることはほぼ無く、購入できるのは郊外の直売所や通信販売。品種に関わらず国産ものは甘みが強く濃厚なものが多いので、常温で追熟後、ぜひジャムにしてみてほしい。輸入ものの一般的なキウイは、皮に傷やへこみがなく、茶色い産毛が全体に密にあり、弾力があるものを選ぶとよい。ビタミンCが豊富なので、毎朝ひとつ食べるだけで、風邪予防になる。

ちなみにキウイの原型ともいわれるマタタビ科の果実サルナシは、日本で昔から山間部に自生している。見かけたときは、ご賞味を。