秋植えの玉ねぎの中で春先に早採りした「新玉ねぎ」。表皮を乾燥させてから出荷される「玉ねぎ」とは違って、採れたてのまま出回る「新玉ねぎ」は、水分量が豊富。まろやかな辛味とやさしい香りで、生食してもおいしい。栄養価は玉ねぎとほぼ同じ。ビタミンB1の吸収をサポートする硫化アリルが新陳代謝を促すほか、血液がサラサラになることで美肌効果も期待できる。

調理する場合は風味を生かすため、大きめにカットするのがポイント。新玉ねぎを生かした「メンチカツ」は絶品。ボウルで合挽き肉を粘りが出るまでこねたら、卵と7㎜角に切った新玉ねぎ、塩コショウを適量入れてさらに混ぜる。タネがまとまったところで楕円形に整えて、パン粉をつけて160℃程度の油で揚げる。合挽き肉とほぼ同量の新玉ねぎを入れれば、とびきりジューシーに。

また、1玉をコンソメでことこと煮た「まるごとスープ煮」は、新玉ねぎの甘みとみずみずしさに癒される、身体の芯から温まる一品だ。