Connecting Craftのスローガンのもと、ヨーロッパ最先端のクラフトビールの輸入・販売を行うDIG THE LINE

姉妹会社の酒八は京都と東京でクラフトビールと日本酒の飲食店を展開している。この酒八、過去に日本酒の酒蔵を営んでいたことをルーツに、作り手への再起、そして「日本のクラフト酒類を世界に」という想いを持って、国内外の流通・販売経路の構築を目指している。

世界中の点をDIG(見出し)し、LINE(つなぐこと)を目指している彼らは、京都と同じく歴史と文化が根付き、過去と現在が共存するヨーロッパに注目する。

ヨーロッパ最先端のクラフトビールを日本へ

アメリカなどでは主流なホップを特徴に持つクラフトビールに対し、ヨーロッパでは生のフルーツをふんだんに使用したり、野生酵母で数年間かけて醸造するといった、これまでに無い製法や味わいを持つ特徴的なビールが、ここ数年で盛んに作られている。

先日、東京でも試飲会が開催され、PERFECT DAY編集部も実際にビールの作り手から話を聞き、数種類のビールをティスティングすることができた。ブリュワーそれぞれにアイデアやストーリーがあり、味わいも多種多様。ワインのような爽やかさであったり、香り高いアロマ、北欧特有の”Fika”という風習のために作られたデザートのようなビールなど、彼らのこだわりや文化をビールを通じて感じることができた。

野生酵母で醸すワイルドエール。
Tommie Sjef Wild Ales(オランダ)』
3種のベリーで作るサワーエール。仕上げに使うバニラと混ざり合い、ベリーパイを思わせる。
Brewski (スウェーデン)』
  • 若干25歳にしてヨーロッパ中で絶大な人気を誇るワイルドエールのブレンダー Tommie Sjef Koenen
  • スウェーデンクラフトビール界の第一人者であり、BrewskiのCEOを務める Marcus Hjalmarsson

人が繋がる新たな体験が生まれる場

アジア初となるAce Hotel Kyotoが開業などで話題になっている新風館。その1F路面エリアにオープンするということで注目のスポットになることが期待できる『DIG THE LINE BOTTLE&BAR』。

Dig our story クラフトワークにスポットを当てて
Dig up community コミュニティの醸成
Dig the line 世界と繋がる

の3つをコンセプトに、Puddle株式会社がこの空間設計を手がける。カウンター席・ソファ席・テーブル席・スタンド席に加えて路面にテラス席を配置。街の延長線上にあるようなオープンな表現が施されている。


店内にはプロオーディオブランドTaguchiとのコラボレーションスピーカーやDJブースも配置され、クラフト酒・食・音楽などそれぞれの時間を心地良く楽しむことのできる空間が演出される。

店内BARスペースには厳選されたヨーロッパのクラフトビールが8タップと日本酒が用意される。また、フードには『京鴨つくねのライスバーガー』のような京都の食材を用いた和洋折衷のオリジナルメニューが並び、ビールとのペアリングを楽しむことができる。

ライスバンズが京都の鴨を使用したつくねと出汁巻の甘さを引き立てる『京鴨つくねのライスバーガー』

国内外からセレクトされたクラフトビールのボトルや缶、日本酒が取り揃えられたBOTTLEブースでは、タップビールをその場で缶に詰めて持ち帰ることも可能。これは、かつて行われていた日本酒の量り売りをオマージュしてのものだという。


クラフトビールを通じて、人と街、過去と現在、日本と世界など様々な点を線に繋げていく『DIG THE LINE BOTTLE&BAR』の取組みに注目だ。