果実がもつ水分が化粧水に使われることでもおなじみの「へちま」。インド原産の瓜科で、中国を経由して沖縄に流入したことから、日本でも食べられるようになった。食用にするのは開花2週間前ほどの若い実で、成分の95%を水分が占めるだけあってたいへんジューシー。ほかの瓜科の野菜と比べても、加熱したときのとろみが強いのが特徴だ。

血圧の上昇を抑えるカリウムのほか、美肌やデトックス効果が期待できるヘチマサポニン、お腹に嬉しい食物繊維など女性が嬉しい栄養価が豊富。また化粧水の減量となるへちま水には、果汁と同じくペクチンやサポニン、ビタミンCなどが含まれているので、ふっくら柔らかな肌に整える働きがある。

家でへちまを使うなら、沖縄でもおなじみの味噌炒めに。泡盛や焼酎などのお酒はもちろん、白いご飯にも合うように、甘さ控えめのレシピを紹介しよう。食べやすい大きさに切ったへちまと豚肉、千切りにした生姜を、酢をきかせた味噌と醤油で炒めるだけ。栄養満点でスタミナもチャージできるメインディッシュになる。