つるんと喉越しのいい「冷奴」は、暑い日に食べたくなる一品。世界各国にすっかり広まった日本のヘルシー食でもある。大まかに言えば、豆乳ににがりを入れて固めて、型に流し込んだあと切り分けたものが豆腐。素材は実にシンプルだが、絹ごしや木綿など、味わいや舌ざわりなどが異なる種類があるから面白い。

ご存じの通り、ヘルシーな植物性タンパク源でダイエット中にも重宝する。脂肪代謝に働きかけるレシチンやお通じをよくするオリゴ糖、女性なら積極的に摂りたいイソフラボン、ストレスを和らげるカルシウムなどが摂取できるほか、ボリュームがあるので満腹感を得られるのがポイントだ。

おいしい豆腐は、おろし山葵と塩、オリーブオイルでシンプルに、大豆のほのかな甘みを味わいたい。また、山形県民の夏の食卓にマストな“山形のだし”も、冷奴にぴったり。“山形のだし”は、夏野菜のナスやオクラ、ピーマンに塩昆布と青唐辛子を加え、酢醤油を入れて混ぜたもの。トロッとしただしを惜しみなくかけた冷奴は栄養面も申し分ない。