緑色のヘタと濃い紫色の表皮をもつ「米茄子」。アメリカの品種を日本で改良したもので、どっしりとした大ぶりな丸形の実が特徴だ。なすの成分は水分が9割以上だが、血圧を下げるといわれるカリウムや、お通じをととのえる食物繊維が豊富に含まれている。身体を冷やす作用もあるので、暑い日にもってこいである。また紫色の色素“ナスニン”には抗酸化力も期待できる。

丸なすのように固くしまった肉質で加熱調理に向いているので、上質なオイル使って調理すれば、旨みをたっぷりと含んでおいしい。夏には、さっぱりとしたマリネもおすすめ。乱切りにして素揚げした米茄子を煎り酒で和えるだけ。梅のほのかな酸味が後を引く一品だ。または、素揚げした米茄子をクミン塩でシンプルにいただくのも美味。