冬のイタリア野菜として注目を集めるプンタレッラは、地中海沿岸に分布するチコリの仲間。ほろ苦さと歯ざわりの小気味よさが特徴で、イタリアの中ではローマを中心にもっぱら生野菜のままサラダにして楽しまれている。日本でも東北地方(特に宮城県や福島県)で主にレストラン出荷用に栽培がされており、以前よりも手に入りやすくなった。
まずは生のまま味わいたい。白い葉茎の部分はごく薄切りにし、葉は適当に刻んで氷水に浸して苦味を抜き、シャキッとさせておく。その間に細かく刻んだアンチョビとレモン汁とビネガー、オリーブオイル、塩などを混ぜ合わせたアンチョビドレッシングを作り、しっかりと水気をふいたプンタレッラと和えるだけ。ごくシンプルではあるが、プンタレッラの個性を存分に生かした真冬のサラダだ。ちょっとほろ苦い青菜のように使えるので、アンチョビパスタに入れても美味。