土臭さがまったくない、フレッシュな香りがおいしい「新ゴボウ」。他の季節にできるものと比べて繊維がやわらかいのも特徴。やさしい味わいの春食材との相性も抜群だ。
滋味深い新ゴボウが含む食物繊維といえば、イヌリンやセルロース。体内で乳酸菌のように働き腸内改善に効果的なほか、悪玉コレステロールを排出して血糖値上昇を防いでくれる。ビタミンやミネラル、カリウムも豊富。
購入時には太さが均一で傷がなく、まっすぐなものを。また土付きのものは保存性が高いので率先して選びたい。切るとポリフェノールが酸化して黒くなるが酢水につけて調理すれば、仕上がりも美しい。
食感と風味を引き立てたメニューで堪能したい。ささがきにして湯でゆがいた新ゴボウを、熱々のうちにビネガーと塩で和える。これをベースにした和え物がおすすめで、鶏ささみやツナなどと合わせ、オリーブオイルをさっとかけたサラダは栄養も抜群。また新ゴボウを桜えびやしらすなどの春の魚介と卵でとじて「柳川風」もやさしい味わい。