雪のように真っ白で、ニットのようにもこもことしたフォルム。冬の到来を感じさせる今が旬のカリフラワーは、暦の上では本格的な冬が始まろうとしている今日「立冬」にふさわしい食材である。戦後しばらくして普及した地中海原産の洋もの野菜で、アブラナの一種。昔から日本で親しまれている野菜ではない分、食べ方も自遊自在。

薄切りにして生のままサラダでいただく。鍋の具材に入れる。しっかりゆでたものをミキサーで撹拌してポタージュにする。スパイスで味付けしてサブジを作る。ピクルスにする。クセがないため、とにかく万能である。

カリフラワー特有の白い色を活かしたい場合は、クリームの味付けにするのがおすすめ。ホワイトソースと合わせてグラタンにしたり、チャウダー系のスープに加えたり、薄切りにしてパスタと一緒にゆでたものに生クリームとおろしたてのパルジャーノチーズをたっぷりかけたり。吐く息が白くなってくる季節の食卓に、ぜひ。