真っ白でふわふわとした珊瑚礁のようなやまぶしたけは、9月になると一部の直売所などに出回る。基本的に群生していないため、自生するものを発見する確立はごくわずか。希少なキノコとして、古くから珍重されてきた。中国では、フカヒレ・なまこ・熊の手と並び「中国四代山海珍味」のひとつとされている。

タンパク質・脂質・炭水化物のほか、16種類のアミノ酸、食物繊維などを含んでおりバランスもよい。ただ栄養面もさることながら、見た目どおりの繊細でやわらかな食感が魅力。

上品な出汁が出るのでお吸い物にぴったりだ。鰹昆布出汁にほぐしたやまぶしたけを入れ、三つ葉をのせて召し上がれ。溶き卵を入れると、やさしい味わいになる。