アジア各国でスパイスとして多用される「青唐辛子」。完熟して赤唐辛子になるまでの、涼やかな青々しい辛味は7月の今だけのお楽しみである。青唐辛子は関西地方に多く出回る。特に京野菜の満願寺や伏見は、京都以外の人々にもおなじみだろう。

夏はホットな辛味がおいしい季節。唐辛子の辛味成分カプサイシンは、代謝アップや脂肪燃焼効果があるといわれるため、美容を気遣うならぜひ摂りたいもの。またカロテンやビタミンCも豊富で、夏バテや食中毒の防止にも有効。

意外にも、どんなテイストの料理にも使いやすい。いつもの玉子焼きに小口切りにした青唐辛子を入れれば、お酒のアテにもぴったり。また南米でおなじみの“セビーチェ”に入れても。白身魚など好みの鮮魚と玉ねぎなどの野菜を青唐辛子やレモン汁、すりおろしたニンニクなどでマリネすればできあがり。しっかりとした辛味が際立った、夏らしい一品に。