インドで現在も生き続ける手仕事を取材した連載記事『インドの手仕事 それは未来』で紹介した〈HaaT〉の2020年春夏の新作が登場。

『SOUTH PACIFIC』をテーマに、南国の植物や自然のイメージをHaaT独自の技法を用いて表現している。

SOUTH PACIFIC SKY ©ISSEY MIYAKE INC.

南国の空と蘭の花柄のイメージを透け感の美しいジャカード織で表現。花柄は裏側の糸をカットすることによって適度なハリがあり、ちりめんのさらりとした肌触りを生んでいる。

TAPA CHECK ©ISSEY MIYAKE INC.

桑科の木の樹皮を打ち伸ばしてつくられる伝統的な紙布『タパ』をイメージした軽やかな印象のセットアップ。南国のリラックスした雰囲気を持ちつつも、丁寧に織り上げられた縦縞や格子柄が品格を持たせてくれる。

NORIWARI CHIFFON ©ISSEY MIYAKE INC.
ALPACA JOINTING KNIT ©ISSEY MIYAKE INC.

今シーズンのイメージは、太陽の恵みを受けて育まれた熱帯雨林の大自然や、澄んだ空。光を反射する広大な海に囲まれた島々。そして南国のトロピカルなイメージに加え、原住民たちの伝統や慣習などがテキスタイルとデザインに取り込まれている。

樹皮繊維のような細かな線は、京都職人ならではの糊技で染色され、美しく繊細に。波紋や風紋には有松絞りの技法を用いてシンプル且つ軽やかに仕上げるなど、日本の伝統的な技法を用いた表現も〈HaaT〉らしい。

コレクションの全ルックは、〈HaaT〉ブランドサイトにて公開中。