週替わりでプロダクツを紹介する連載コラム
今週の推薦人は透明コレクターのばくよし

no.26 | KINTOのワークアウトボトル

透明なものばかりあつめてしまう、そんな人は少なからず、いや、多くいると思う。だって、透明は魅力的だから。

私の部屋には、透明なスピーカと照明を中心として、用途のない瓶や、使い切れないほどのガラス製のコップがある。わけは考えたことがなかったが、透明なものがとにかく好きなのだ。たくさん所持しているにもかかわらず、未来もずっと集め続けるだろうなと予想している。きらきらした、形のいいものをお店でみつけるなり、すぐに持ち帰ってしまう癖は簡単に治らないと思うから。

なぜ人は透明に心が惹かれるのか、インターネットに説明が落ちているならば、ここはひとつ知っておきましょうと調べてみたけど、納得のゆく回答は得られなかった。

間違いなく、キーワードは光だろう。言わずもがな、人と光は切り離せない。
ものが透明に映る、というのは、物体の反対側の可視光線が散乱せず自分に届いている状態だという。これは思いつきだけれど、「光の情報が遮断されずにキャッチできるということ」が、人をいい気分にさせているのかもしれない。

結局、なんだか解っちゃいないが、見つけた途端にいい気分になってしまったのが、KINTOの『ワークアウトボトル』だ。

出会ってまず、惹かれたのが見た目だ。例のごとく、クリアな見た目に心はすでに持ってかれているのだけど…、かざり気がなく、全体が同一の素材で出来ているところがすごく気持ちいいと思った。情報量の少なさが、私のスイートスポットにはまってしまったようだ。お財布と相談するまでもなく、持ち帰ったのだった。

実際に使ってみてよいなあと思ったのが、洗いやすさである。狭いへこみがなく、パッキンは簡単に外せるからとても楽だ。うつくしい食器って洗うのが全然苦にならないものだけれど、楽なら楽なだけうれしいものだ。

私が思った最大の利点。こんなふうに光を受けて光るひかるきれいなプロダクトがデスクにあると、いやあな会議の日も、何処かたのしい気持ちで過ごせる。大袈裟だけどほんとうに、そばにあるだけで気分が上がるのだ。

KINTOの商品にはこれまで、ずいぶん気持ちをよくさせてもらってきた。きっと、これからもそうなのだろうなと、次回作にも期待を寄せるのだった。

ワークアウトボトル 480ml ¥2,160(税込)/KINTO

KINTO kinto.co.jp

ばくよし

ばくよし

一人暮らしを始め、日用品と家具に目覚める。趣味は、インテリア誌を読むことと、部屋の写真を撮ること。Twitter:
@bkys