テーブルウエアやコーヒーウエア、タンブラーなどミニマルで使いやすく、生活に潤いを与えてくれるプロダクトを展開する〈KINTO〉。植物に関連するプロダクトも魅力的だ。水栽培用の「AQUA CULTURE VASE」を始め、真鍮のプレートがついた「LUNA」など、フラワーベースは人気アイテムの1つ。
2019年からスタートした、植物と鉢のシリーズ『MOLLS』では、〈叢 Qusamura〉店主 小田康平氏が植物監修を務め、セレクトされた個性的な植物とプラントポットの組み合わせを楽しむことができる。



〈KINTO〉初の試みとなる植物のワークショップイベントは、中目黒の店舗であるKINTO STORE Tokyoで開催された。フラワーデザイナー〈zero two THREE〉梶谷奈允子さんを講師に迎え、フラワーベース「LUNA」を使った生花からドライへの変化を愉しむアレンジをレクチャーする。

本日のお花は

ミモザ
ニゲラ
ナズナ
エリンジウム
ラナンキュラス・ラックス
コアラファン
グレベリア

「これからの時期は、生花が一番楽しい季節ですね。3月8日の「国際女性デー」、そして「ミモザの日」(イタリアでは女性にミモザを贈る習慣がある)にちなんで、イエローが可憐なミモザを主役に選びました。空気中の湿度状態によって、すぐに乾燥するミモザは、ドライフラワーにするにはぴったりです」

と梶谷先生。さあ、フラワーレッスンのスタートです。



梶谷先生からのアドバイスを受けて、みるみるうちに良くなっていく花器の中のお花たちの姿。参加者それぞれが、ほとんど同じ花を使っているのに全く違う印象に変化していきます。

使用したフラワーベース『LUNA』は、9分目にウエストがあるフォルム。植物を支えてくれる真鍮プレートを使えば一輪挿しになり、プレートを取り外して小さなブーケを生けることもできる。

「ストンとしたストレートの花器は、生ける花にボリュームがないと寂しい印象になってしまいますが、『LUNA』のフォルムだと数本でも様になってくれます。1つの花器でもガラスのベースと真鍮の皿の組み合わせで生けるバリエーションが増えますね。実際に体験してみることでわかることって多いと思うんです。花器もディスプレイに並んでいるだけではわからない。今日みたいに使ってみることで、良さがより伝わると思います」

お花と、フラワーベースは『MOLLIS』シリーズの紙袋で持ち帰ります。参加者の1人に感想を伺いました。

「花が好きで、実は普段『生け花』を習っているのですが、先生が手直しした後のビフォーとアフターの違いにはいつも驚かされます。今日のワークショップのように生ける花は、作法がある『生け花』よりももっと気軽に自由に、日常的にできるところがいいですね」

本日の先生、梶谷さんは、〈KINTO〉新作発表会の会場の植栽なども手がける。ディスプレイ装飾や、お仕事の他に、アトリエでの展覧会を定期的に開催しており、花のアート活動を通して、フラワーデザインの魅力を伝えていきたいという。

「中目黒のお店の全体のディスプレイは、日常に花を取り入れて欲しいというメッセージを込めていて、今回のワークショップと同じように、生花とドライフラワーをミックスさせています。自宅で花と過ごすと、変化の様子が目に見えると思うので、その時間ごと「花を愛でること」として楽しんで欲しいです」



KINTO STORE Tokyo
東京都中目黒青葉台1-19-12
12:00〜19:00
kinto.co.jp