秋田県南部の手延べ製法によって生み出される「稲庭うどん」。やや値は張るが、手のこんだ麺の味わいは申し分ない。日本三大うどんの一つとあって、うどん好きには名の通る稲庭うどん。

ただ、旅先の秋田で食べて気に入って自宅用に買ってきたのに、なぜか現地で食べたときほどおいしくない……という場合は以下の4つの点に気をつけたい。

まずは水の量。大きな鍋で湧かせば温度が下がりにくくなるので、だいたいうどん100g(1人前)に1ℓ以上の湯を用意すること。次にゆで時間。長くゆですぎると風味もコシも台無しになるので、約3分半を厳守。そしてゆであがれば、しっかりと水で手洗いをしてぬめりを落とす。最後に、氷水でしめれば歯ごたえのあるしっかりとしたコシが生まれるのだ。

残暑厳しい今の時期は、さっぱりと冷やしうどんで。すだちを絞ってスライスした皮をあしらえば、酸味や独特の香りとあいまってツルツルと食べられる。