バラ科のモモの変種である「ネクタリン」。モモと違って果皮表面に毛がなくスベスベした質感なので“油桃(あぶらもも)”との別称も。果肉が種からほろりと取れやすいのも特徴の一つ。
果肉は白色と黄色の二種類あるが、いずれも肉質はしまっていて甘ずっぱい味わい。ふっくら丸みがあり、全体が赤く色づいていて、果皮にハリがあるものを店頭では選びたい。
水分が比較的少なく皮つきのまま食べられるので、焼き菓子向き。カラメリゼが香ばしい型なしタルトを焼いてみよう。まず、ネクタリンを、レモン汁とグラニュー糖でマリネし、広げたタルト生地に並べる。次に、数㎝角のバターとざらめをまぶし、グラニュー糖をちらした天板に生地ごとのせて焼くと、できあがり。マリネしたものはタルトにせずに、水とグラニュー糖で作った温かなキャラメルをかけ、やや冷やしてからいただくだけでも十分美味。