熱帯アジアを原産とするため、露地物は盛夏に旬を迎える「ツルムラサキ」。江戸時代前期には染料の原料や観賞用の飾りとして活用されていたそう。しかし熱帯アジアが原産地とあって、スリランカでは2000年以上前からヘルシーな緑黄色野菜として食されている。

冬に旬を迎えるほうれんそうと風味は似ているが、カルシウムの含有量は約6倍にも上る。また、骨粗しょう症予防として摂取したいカルシウムのほか、疲労を感じたら積極的に摂りたいカロテン、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCも豊富。

ほんのりと感じる甘みが特徴的なツルムラサキは、たたいた梅・おかか・醤油で和えた小鉢料理がおすすめ。独特のえぐみも梅の酸味のおかげで気にならない。また、とろみを楽しむなら中華スープに入れると美味。