ツルッと食べられる冷たい麺が恋しい今日この頃。日本における夏の麺といえば、そうめんに加えて、「冷麦」も欠かせない食材だ。冷麦とそうめんの違いは、ずばり麺の太さ。JAS規格では直径1.3㎜以上1.7㎜未満が冷麦で、そうめんは1.3㎜未満のものとなる。麺本来の味わいを豊かに感じられる冷麦なら、麺が太く、食べ応えも申し分ない。

色つきの麺があるのは冷麦の特徴。冷麦とそうめんの両方を手がける会社では、麺が全て白色だと一目では見分けがつかないことから、冷麦に色付きの麺を混ぜ込んだのだとか。ちなみに機械仕込みか手作業かという2種類の製法がある点は、冷麦もそうめんも同じ。

冷麦を食べるなら薬味ミックスを仕込んでおきたい。かいわれ大根や万能ネギ、水にさらしてからしっかり拭いたしょうが・みょうがのほか、1㎝に刻んだかいわれ大根、小口切りにした万能ねぎをよく和えて保存容器に入れておけば完成。さらに、エネルギーをチャージできそうなかき揚げもあれば大満足。カリッと仕上げるには、仕込み段階で一手間かけてみよう。薄切りにした野菜などの具を大きなボウルに全部入れたら、まず薄力粉を全体に混ぜ込んで、うす衣をつけたあと10分ほど放置。そうして野菜の水分を吸わせてから、さっと衣をまとわせて揚げると、香ばしいかき揚げになる。