夏は、カレー粉を使ったスパイシーな料理が恋しくなるもの。さらに、土用の間に黄色いものを食べれば身体にとって良質なエネルギーになるともいわれる。ウコンや唐辛子など、数十種類のスパイスを調合して作られるカレー粉。日本では大正時代に初めて製造され、戦後になると、各家庭に欠かせない調味料の一つとなった。
香辛料の本場であるインドでは、カレーを作るときにその日の体調に合わせてスパイスの配合を調整するそう。それは食欲不振や消化不良など、さまざまな症状にスパイスが効くと考えられるからだ。カレー粉を購入するときには、どんな素材で作られているかチェックするのもいいだろう。
調理中の味つけはもちろん、カレー塩として活用すれば、レシピの幅が広がる。特にとうもろこしのかき揚げやオクラのフリット、オニオンリングフライなど夏野菜の揚げ物と相性抜群。またゴーヤと豚肉のカレーマヨネーズ炒めはスタミナもつきそうな一品。食べやすく切ったゴーヤと豚肉を、油のかわりにマヨネーズで炒めたら、カレー粉と醤油で味をととのえればできあがり。ゴーヤの苦みがカレーマヨネーズでマイルドになるため、子どもも大人も喜ぶメインディッシュだ。