今日は夏至。一年で最も日照時間が長いこの日、関西ではタコを食べる風習が古くから根づいている。なぜタコなのかというと、二つのいわれがある。一つはタコの八本足のように、稲が八方に根を張り、豊作になることを願う思いから。もう一つは、旬を迎えたフレッシュなタコを堪能して、来たる夏を元気に乗り越える体力をつけるためだという。
脂質が少なくてタンパク質が多く、ヘルシー。旨み成分であるアスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸が豊富であることも、おいしさの秘密である。また、胆汁酸の分泌を促し、血中コレステロールを下げるタウリンも豊富に含まれる。
ぷりっぷりの食感を生かすなら、ビールに合うポテトサラダがおすすめだ。じゃがいもを蒸してフォークでくずしたら、オリーブオイルと酢、塩で味をととのえる。その後、ぶつ切りにしてゆでたタコとゆで卵、バジルを混ぜ合わせれば完成。マヨネーズは使わずにさっぱり仕上げるのがポイント。
または、梅の酸味をきかせたタコごはん。米を研いだら、ぶつぎりのタコと梅干し、昆布の切れ端、たっぷりのお酒とともに炊く。炊きあがりに、千切りにした新生姜を混ぜ込み青じそをちらしたら完成。おにぎりにもしても良し。