春と秋、一年に2回漁が行われる「桜エビ」。プチプチとした歯ごたえと、やわらかな甘みを楽しめる桜エビを生でいただける、貴重なシーズンである。水揚げされた鮮度の高いものは、静岡県・駿河湾でしか味わえない逸品。

身や殻、内蔵などをまるごといただく桜エビは栄養面も優秀。カルシウムは牛乳の約6倍ともいわれるほか、細胞を健やかに保つビタミンE、お通じにもいいキチン・キトサンなどが豊富。ただし塩分も多いので食べ過ぎには注意したい。

ゴールデンウィーク前後から出回る新茶葉が隠し味の「かき揚げ」はまさに旬の味わい。まず、新茶葉と桜エビ、新玉ねぎや新ニンジンを混ぜ、小麦粉大さじ1と1/2を加えておく。それとは別に、溶き卵に水を足して1/2カップにしたものをボウルに移し、小麦粉を加え、少し粉っぽさが残るくらいまで菜箸で軽く混ぜ、氷を加えて衣を作る。最初に用意しておいた具材に大きめのスプーン1杯ずつの衣を入れて、その都度混ぜ合わせてタネを作る。それを低温の油で揚げればできあがり。