晩夏の今、大粒の果肉をもつぶどうの品種が多く出回るが、中でもポピュラーなのが「甲斐路(かいじ)」。“赤いマスカット”の別称をもつ山梨特産のぶどうだ。
フレームトーケーとネオ・マスカットを交配させた甲斐路は、1977年から作られている品種。たっぷりの果汁は甘みと酸味のバランスがよく、やややわらかな果肉の食感も特徴的。粒落ちしにくく日持ちすることや、皮が薄いので皮ごと食べられることも人気の理由。
日持ちはするものの、購入したらできるだけフレッシュなうちに楽しみたい。すぐに食べないときは、乾燥防止のためにラップや新聞紙などでくるみ、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存を。または冷凍保存も可能。半解凍させれば皮がつるりと剥ける上に、シャーベットのような味わいに。
果肉の強い甘みを生かして、エスニック風サラダを作ってみよう。葉野菜に、塩胡椒で焼いて斜め切りにしたステーキ肉のほか、半割のぶどうのマリネ・パクチー・斜め切りの万能ネギを合わせ、レモン汁・ナンプラー・赤唐辛子でマリネすれば完成。旨みたっぷりのステーキ肉にフルーティーな果汁の酸味や香味野菜の香りが合わさって美味。ホームパーティーなどの一品としても覚えておきたいレシピだ。