節分で使った豆が余っていたら、きな粉を手作りしてみてはいかがだろう。大豆をフライパンで焦げないようにじっくりと炒り、香ばしいかおりがしてきたら、ミルサー等で粉砕するのみ。節分豆で作るきな粉は、心なしか縁起が良いようにも思う。

店で売られているものは、無農薬の自然栽培きな粉、黒豆きな粉、青大豆きな粉などさまざまな種類がある。砂糖が混ざっていないものを選べば、甘さも自在。和三盆、きび砂糖、黒糖など深みのある砂糖とブレンドして、自分好みの味に仕上げたい。ただ一つ忘れてはならないのが、「必ず上質な塩をひとつまみ入れること」。それがないと、味がしまらない。甘さの奥からたまにくる塩気で全体がまとまるから不思議である。こうして仕上がったきな粉を味わうなら、まず定番のきな粉餅で。香ばしく焼いた餅をサッと茹で、きな粉をまぶしてあつあつのうちにいただく。

アーモンドプードルの代わりにきな粉を使ったクッキーもおすすめ。バターの代わりに菜種油、小麦粉の代わりに米粉を使った和の食材だけで作るクッキーは、手土産にもぴったりである。