もともとは京野菜であった水菜は、今や全国区で親しまれる冬の代表的な葉野菜。小気味よい食感の茎は、さっと煮てもその食感は健在。独特の食感や形状から、和風サラダに欠かせない存在になっている。

栽培も意外と簡単。小松菜などの青菜同様、暖地~中間地であれば、暑さがおさまった秋口に種を撒くと晩秋より春先まで収穫できる。晩秋から晩冬になるにつれて株が充実し、茎も太く丈夫になり葉も厚くなるが、霜に当たると柔らかくなるといわれる。

長さ2センチ程度に刻んで塩と昆布で漬けた浅漬けは、「はりはり漬け」と表現されるほど歯ざわりがよい。冬の味覚としてぜひ味わっておきたい。