本来、露地物のワイルドストロベリーの旬は4~5月ごろだが、クリスマスシーズンの需要に応えるために促成栽培技術が進み、年々出荷が早くなっている。一般的なハウス栽培のいちごの出荷は12月末に最盛期を迎え、さまざまな品種のいちごが春まで市場に出回り続ける。いちご農家はそんな最盛期が落ち着くと、冬から春先までハウスのいくつかをいちご狩りのために開放することも多い。

出回りはじめのいちごをまずはそのまま味わったら、続いて食べたいのが「いちごみるく」だ。いちごをフォークの背で丁寧につぶし、練乳と牛乳(または豆乳)を注いで朝食に。寝起きのボーッとした脳が、いちごの酸味と甘みでキュッと目覚める。アイスクリームと一緒に食べるなら、いちごのバルサミコマリネがおすすめ。半割にしたいちごとグラニュー糖、レモン汁をマリネし、少し煮詰めてとろっと濃度を出したバルサミコを回しかけていただく。

ちなみに、高クオリティのベリー類が収穫できる北欧でいちごの最盛期を迎えるのは、初夏。日照時間が長く昼夜の寒暖差も大きいことから、中まで真っ赤で芳醇な香りと濃厚な味わいのいちごが収穫できるのだという。6〜8月ごろに北欧に行く機会があれば、ぜひとも味わってみてほしい。