秋の気温が下がり始めた頃から春先にかけて、最盛期となるブロッコリー。キャベツの野生種であるケールなどに近い系統からつくられた野菜である。しかし意外にも食用としてのブロッコリーの歴史は浅い。明治初期には観賞用として楽しまれるのが一般的で、実際に食用として普及したのは昭和50年代頃から。

ここでおいしい下ごしらえの仕方を復習。茎を切って小房に分けたら、茎の切り口に約1センチの深さで十字に切れ目を入れるのが固い部分も均等にやわらかく茹で上げるコツ。沸騰したたっぷりのお湯で、緑色が鮮やかになるまで茹でる。軸は捨てずに固い外側の部分をむいて薄切りにして、余さず使うべし。

彩りも食感もよいブロッコリーはさまざまなレシピに使える万能野菜。お弁当には、チーズとブロッコリーを牛肉の薄切りで巻いて揚げた肉巻フライ。メイン料理なら、ブロッコリーのグリーンをアクセントにしたボンゴレ。にんにく・唐辛子をオリーブオイルで炒めて香りがでてきたところで、くたくたにやわらかくなるまで茹でたブロッコリーを入れ、ヘラで潰すようにして炒める。さらにアサリを加えてソースを作り、茹でたパスタを入れれば出来上がり。