里芋の葉柄は「芋茎(ずいき)」として食用にされる。乾燥したものも出回っているが、初夏から秋にかけてはフレッシュなものが手に入る。古くから“古血を洗う”食材といわれたずいき。民間療法として、出産後の体力を消耗した女性が食べることで、体力の回復がスムーズになったとか。不溶性の食物繊維がたっぷりと含まれているので、腸内環境を整える働きもある。

生のものを調理する場合、切ったらすぐに酢水につけて、あく抜きを行ってから使用すること。しゃくしゃくとした食感も生かして、スープの具材にするのがおすすめだ。ベトナムでも人気なのが、ヌクマムで味つけした、ずいき・海老・トマト・パイナップルの栄養満点のスープ。普段の味噌汁に加えてもおいしい。