インドや中国、アフリカ、メキシコなどの“エスニック料理”に欠かせないクミン。日本人がカレーと聞いて連想するあの香りの中心をになうスパイスでもある。また西欧ではソーセージやミートローフなどの肉料理のほか、ピクルスやチーズ、パンなどに加えられることも。独特の苦みや香りがある一方、いろんな料理になじむのが大きな特徴だ。
春に種を蒔いたクミンが花を開き、収穫されるのは8月。クミンシードとは種子の部分を乾燥させたもので、砕いたものがクミンパウダー。こちらは下味をつけるときに使用することが多い。
インドカレーを作った日は、クミンシードを使って「ジーラライス」も仕込むのがおすすめ。作り方は実に簡単で、米2合に対して適量のクミンシードとバター大さじ1を入れて、炊飯器で炊くだけ。
クミンシードの食感をアクセントにした鶏肉のグリルも、材料はシンプルながら奥深い味わいが楽しめる。鶏モモまたは鶏ムネに塩少々を振り、フライパンでパリッと香ばしく焼いたら、食べやすい大きさに切って置いておく。クミンシード・潰したニンニク・油を弱火にかけて作ったオイルとレモン汁を、焼いた鶏肉にかけていただく。