細い青ネギ状のあさつきは通年出回っているイメージだが、本来の旬は葉が伸びる春。姿形がよく似ている万能ネギやわけぎとの違いは、葉の太さ。葉の直径が2〜3mm程度で、食用ネギの中でももっとも細い葉を持っているのがあさつきである。苦味や辛味が強いため薬味として使われることも多いが、シャキシャキとした歯ごたえのある食感を生かして炒め物にしても美味。

あと一品欲しい、というときにはパパッとと作れる酢味噌和えを。あさつきをさっと塩ゆでして粗熱がとれたら食べやすく刻み、水気を絞ってほぐす。白味噌と酢に練がらし、塩少々を加えて混ぜた酢味噌適量と和えればできあがる。であいもののわかめを加えても、早春の訪れを感じさせる一品になる。