コリッとした歯ざわりがくせになる「きくらげ」は、広葉樹の枯れ木に生えるきのこ。天然ものが今、旬を迎えている。肉厚なきくらげをたっぷり使ってヘルシーに季節の味を楽しみたい。

普段よく食べるきくらげは黒色だが、白色もあるのをご存じだろうか。味わいには大差はないものの、栄養価ではいくつか違いも。黒色のきくらげならビタミンB2が豊富。一方、白色のきくらげには好酸化作用があるほか、植物性のコラーゲンも含む。ビタミンDや食物繊維は、二色ともにたっぷり。

また中華料理の食材としてももちろん、和惣菜にもなじむ。天然ものはしっとりしてかすかに粘りけもあり、みずみずしい。食感もよく、肉のような満足感を得られる。

メニューの主役としても、裏の立役者としても重宝するきくらげ。主役としていただくなら、千切りにしてさっとゆがいたきくらげを、ごま油と醤油で炒めるだけでも十分おいしい。またゆがいてから細かく刻み、食感のアクセントとして納豆に入れても。