01 | 表徴の帝国
ロラン・バルト 著 / 宗左近 訳 / 筑摩書房 /¥1,000

1960〜70年代に活躍したフランスの思想家ロラン・バルトが当時の日本滞在
を綴った論評。示唆に富む考察の最中に、視覚的に異国を楽しんでいる旅行
者の視点も散見される。すき焼きの盛り合わせをオランダ絵画の静物画的美
と形容した思想家の、皿を前にした眼福ぶりが本を通じて伝わってくる。