8月から10月の上旬にかけて収穫のピークを迎えるやまぶどう。つまり、フレッシュで最も味のよいやまぶどうが手に入る時期はそろそろ終わる。日の光をたっぷり浴びた、栄養豊富な大地の恵みを堪能しておきたい。
山で採れるやまぶどうは、濃厚な甘みと強い酸味をもつワイルドな味が特徴。古くから日本で自生しているが、その昔、奈良時代にシルクロードを経て中国から伝わったといわれる。

一般的なぶどうの約9倍ものポリフェノールを含んでおり、活性酸素を除去することでアンチエイジングに。またストレスをおさえて疲労回復、脂肪の吸収抑制、女性ホルモンのバランスを整える働きも期待できる。

皮ごと煮てこしてから、砂糖適量で煮詰めればやまぶどうのソースに。フルーティーな味わいで秋冬に食べたい鴨肉などのソテーに合う。またミルクプリンやババロアを作ったときのトッピングにもぴったり。いつでも楽しめるよう、ジャムにしてもいいだろう。