ウリ科は夏が最盛期だが、晩夏に旬を迎えるのが「冬瓜」。保存の方法次第で冬まで保つことが名前の由来といわれる。小ぶりでも4〜5kg、大きいもので10kgにもなる冬瓜。その成分のほとんどが水分だが、利尿作用や解熱作用があることから、中国の薬膳料理には重宝される。また水分代謝を促すカリウムも含んでおり、むくみ解消も期待できる。夏バテが心配な今の時期にぴったりだ。
冬に楽しみたいなら、包丁を入れず丸のままで冷暗所へ。果皮がしっかりとしているため長期保存にも耐えられる。また見た目もおいしそうに調理するには、皮をあえて薄めにむくのがポイント。加熱するとうっすら淡いグリーンが美しく、形崩れ対策にもなる。
土用の間にスタミナチャージとして冬瓜を食べるなら、和風だしカレーをお試しあれ。食べやすい大きさに切った冬瓜と豚肉をゴマ油・にんにく・みじん切りの生姜で炒め、さらにぶつ切りのトマトを加えて軽く炒め合わせたら、出汁で煮る。冬瓜もしっかり煮えたらカレー粉・醤油・みりんで味をととのえ完成。梅干しをトッピングすれば、爽やかな酸味が夏らしいアクセントになる。