ふっくらつややかなかぶは初冬を象徴する野菜。かぶは皮のところにおいしさが詰まっているので、なるべく皮をむかずに調理したい。1.5センチほどの厚さにスライスしたものをオリーブオイルで両面香ばしく焼いただけかぶのステーキは、他の野菜では叶わない、噛むと滴るみずみずしさを堪能できる。浅漬けもいい。薄切りにしたかぶを塩もみしたレモン汁とレモン皮,白ゴマで和えてゴマレモン和えに。梅肉とごま油で和えてもおいしくいただける。

葉付きで売られていることがほとんどのかぶだが、香り高い葉の部分は青菜として使えるのでちょっと得した気分。細かく刻んだものを塩もみして白飯にごまと一緒に混ぜ込めば、風味豊かな菜飯が完成する。鍋の季節にはちょっと贅沢なかぶのみぞれ鍋を。大根おろしのそれとは異なる、上品な味わいになる。具材もキンメ鯛や白子などを使い、昆布だしで。その上にきめ細かくすりおろしたかぶをのせてポン酢でいただけば、至福の味わいだ。