“竹”の語源はたけ(丈)とたか(高)。竹の地下茎から伸びた若い茎である「たけのこ」は、その名のとおり“竹の子ども”。春の土用にいただき、身体の内から健やかに。土用の食事として理想的な食事は、身体をそっと労るもの。また素材自体が甘みをもつものや、色みが黄色がかった食材は積極的に摂りたい素材のひとつ。まさに、土用にたけのこはうってつけである。

たけのこは食物繊維や亜鉛、カリウムも豊富。たけのこのカリウムはゆででもあまり含有量が減らないので安心して調理を。また一度下処理をすれば、4〜5日はたけのこ料理を楽しめるのもポイント。あく抜きには米ぬかを使い、皮をむいてから縦半分に割って水煮に。

鮮度の高いものは皮付きのまま「焼きたけのこ」に。厚切りにして包丁で傷をつけたら、同割合の醤油とみりんに20〜30分浸してから、魚用のグリルなどで焼く。また「たけのこご飯」は大人も子どもも喜ぶ一品。炊飯器に米と下処理したたけのこ、鶏挽き肉やじゃこ、厚揚げを入れたら、たけのこを煮だした汁も入れて炊くだけ。冷凍しておにぎりにしても。