お米が最もおいしいとされるのは新米が出回る秋。でも実は、水分がちょうど落ち着き米が糖熟してくるのが2〜3月なのだという。米に甘みが増すこの頃、炊飯時に米の1〜2割ほどをもち米にして炊くと、ほどよくもっちりとした食感と、香り高いお米を味わえる。腹持ちがよく冷めてもおいしいので、お弁当や持ち寄りに最適。桜の花とそら豆を使った塩むすびは風味が豊かで、春らしい鮮やかな色合いは見ているだけでも楽しめる。

桜の花の塩漬けのおむすびは、米ともち米合わせて2合に対して赤ワイン60〜70mlを加えて2合の目盛りまで水加減して炊き、炊きあがりに桜の花の塩漬け20グラムほどを塩抜きしてほぐしたものを混ぜ込み、むすぶ。そら豆(あるいはグリンピース)の塩むすびは、米ともち米を合わせて塩を加えて炊き、炊き上がる10分前に薄皮までむいたそら豆10本分程度を生のまま加えて炊き上げ、むすぶ。小さめに作れば、コロンとしたフォルムが何とも愛らしい。