11月から収穫のピークを迎える『アピオス』。じゃがいもとピーナッツの中間のような香ばしさや甘みをもち、栄養価が高い。おすすめはワインにも合う、アピオスとえびのアヒージョ。またはグラタンの具として数粒入れると、ホクッとやわらかな食感がアクセントに。
少なキノコとして、古くから珍重されてきた『やまぶしたけ』。真っ白でふわふわとした珊瑚礁のようなやまぶしたけは、9月になると一部の直売所などに出回る。上品な出汁が出るのでお吸い物にぴったり。溶き卵を入れると、やさしい味わいになる。
ホクホクと味わい深いじゃがいもは、秋の訪れを感じる今の時期に食べたくなる食材の一つだ。調理法によって味わいも変幻自在。クリーミーマッシュポテトやパイとチーズをのせてオーブンで焼いたイギリスでおなじみのシェファーズパイにしよう。
8月中旬から種まきが始まる大根は、9月になると葉がふさふさと茂り始め、今の時期はやわらかくて食べ時。濃厚な香りとほろ苦さも感じられる大根の葉は、いつもの味噌汁に刻んで入れるだけでもしみじみおいしい。
年中出回っているが落花生9だが、9月は生のものが出回る時期。塩茹でしたものをシンプルいただくが一番だが、サラダにしても美味しい。おすすめは、蒸し鶏とセロリと生落花生のエスニックサラダ。
9月ごろから冬にかけてシーズンを迎える、里芋の一種『セレベス』。じゃがいものようなホクホクとした舌ざわりを生かすなら、含め煮がおすすめ。甘くなりすぎないように味つけするのがおいしく仕上げるポイントだ。
秋なすがおいしい理由は、昼夜で気温差があるために、キュッと締まった身になるから。また種が少なくて舌ざわりがいいのも特徴。肌寒くなってきた今日この頃、じっくり温めた茶せん煮がおいしい。疲れた内臓をじっくりと労ってくれる、優しい一品だ。
黄色いレモンより果汁は少ない一方で、強くフレッシュな香りが楽しめる『グリーンレモン』。未熟なうちに収穫され、夏から9月の終わりまで出回る。疲香り高く酸味と苦みを楽しむならレモンサワーがおすすめ。氷代わりに冷凍レモンを使うことで、時間が経ってもひんやり美味しい。