京で親しまれる秋の味覚といえば、丹波産の黒枝豆。収穫期間はわずか2週間しかないので、せっかくの機会を逃さないよう心したい。本来は正月の煮豆用に使われる黒豆を、枝豆として若い莢のうちにいただく。こんな贅沢な味わい方を思いつくなんて、さすが古の都……と感心せずにはいられない。

枝豆全般に言えることだが、味が落ちるのが早いので、生のものはその日のうちに食べきるのがベター。また保存する場合にも、先に固めに茹でて冷ましてから、保存袋に入れること。冷蔵で2日ほどが保存期間の目安だ。

素材の美味しさを味わうなら、茹でて塩で味わうのが何より。たっぷりと茹でて、食べきれなかった分については調理して楽しむのが賢明。おすすめはシンプルな豆サラダ。水にさらした紫玉ねぎやセロリに、さやから出した黒枝豆・ツナ・ハムを混ぜ合わせて、酢と塩だけでマリネ。彩りもあって食卓が華やぐ一品になる。