じゃがいもとピーナッツの中間のような香ばしさや甘みをもつ、マメ科のつる性植物のアピオス。11月から収穫はピークとなるが、秋に近づき肌寒くなってきた今の時期にも食べたい食材だ。

北アメリカでは古くから食用とされてきたアピオスは、インディアンのスタミナ源と言われるほど栄養価が高い。じゃがいもに味わいは似ているが、カルシウムは約30倍、鉄分は4倍ほどに及ぶ。また美容の気になる女性には嬉しい食物繊維やイソフラボンなども豊富。

食用部となるのは土の中で肥大した根茎になる実の部分。購入したら、乾燥を防ぐため、ポリ袋などに入れて野菜室で保存しよう。薄皮ごと料理に使えるので使い勝手もいい。おすすめはワインにも合う、アピオスとえびのアヒージョ。アピオス8〜12個を約5分間蒸しておく。次にオリーブオイルでニンニクが色づくまでじっくりと炒めてから、蒸したアピオスとむきえびを入れて、えびの色が変わるまで2分間ほど煮る。塩や一味唐辛子などで味を整えれば完成。またはグラタンの具として数粒入れると、ホクッとやわらかな食感がアクセントに。