6〜9月上旬に収穫期を迎える桃は、8月頃がもっとも味がよくなるといわれる。原産地は中国で、日本では縄文時代から愛されてきた。当時は小ぶりで果汁の少ないものが主流だったが、現在の日本では、ごろんと大きくジューシーでやわらかな果肉のものがポピュラー。

桃には食物繊維やカテキンが豊富。お通じの改善はもちろん、抗酸化作用も期待できる。また高血圧の予防によいカリウムやコレステロール値低下に働くナイアシンなども含まれる。

品種によって食感や風味も異なるので、味わい方も多種多様。ネクタリンや晩桃などの果肉が硬めの桃は、水で洗って産毛の処理をした後、皮付きのまま食べやすい大きさに切り、レモン汁と黒胡椒を混ぜ合わせて楽しみたい。またはオリーブオイルとレモン汁とマリネしたものを、豚肉のハーブグリルに添えても美味。白鳳や黄金桃などやわらかな桃は、レモンピールを添えた桃モッツァレラに。チーズはカッテージなどで代用するのもおすすめ。

あるいは、食べやすく切った桃と洋酒をしみこませたスポンジ、ふわふわに泡立てた生クリームをグラス詰めれば、ホームパーティにもってこいのデザートになる。