古くは江戸時代から尾張で愛されてきた「きしめん」。新幹線が開通した昭和期に名古屋の駅のホームの立ち食いスタンドで人気となり、一気に全国区のご当地グルメになった。

麺やつゆの材料や調理法はうどんとほとんど変わらないが、もっちりなめらかなのどごしのきしめんは、一口すすれば、うどんとはまた違うおいしさがある。幅は4.5㎜以上、厚さは2.0㎜未満の帯状でなければきしめんではないと、農林水産省により定義されている。ちなみにうどんや冷麦、そうめんについては太さによって分類されるため、きしめんはまた別カテゴリーである。

暑い日には冷たい汁麺で堪能したい。おすすめは鶏南蛮風。食べやすい大きさに切った鶏モモ肉と茄子、ネギを炒めたら濃いめの出汁で一煮立ちさせ、少し冷めるまで放置して、ゆでたきしめんにぶっかけて完成。きしめんはオンラインでも手に入るので家に常備しておきたい。