果実の先端部分が獅子の口に似ていることを名の由来とする「獅子唐(ししとう)」。夏野菜の代表であるナスの仲間であり、旬も同時期の7月から8月である。豊富に含まれるビタミンB6は、肝臓の脂質代謝を促すほか、皮膚や髪を健やかに保つ働きも。また疲れ目にも優れた効能を発揮するβ-カロテン、肌の美白効果も期待できるビタミンCも多く含む。また実が肉厚であるために、火を通してもビタミンCが壊れにくいのもポイント。さらに油で調理すれば、β-カロテンの吸収率もアップする。

ししとうの清涼感ある風味を生かしたオイルパスタは夏のランチに食べたい一品。小口切りか薄切りにしたししとうとじゃこを、オリーブオイル・塩・ニンニクで炒め、茹でたパスタを絡めて完成。きりっと冷えた白ワインとともに楽しみたい。またはカレーの付け合せや箸休めになるインドの漬け物“アチャール”を仕込むのもよし。薄切りにしたししとうと谷中生姜、新生姜を保存袋に入れて、レモン汁と塩を入れて揉むだけと実に簡単だ。