乾燥や高温に強い「バジル」は、夏に収穫できる代表的なハーブの一つ。イタリアでは“バジリコ”の名前で親しまれている。栽培しやすいので、家庭菜園の初心者にもおすすめ。フレッシュなハーブは日持ちがしないため、収穫量が多いときはドライハーブにしてみよう。風通しの良い日影に広げて干したり、数本を束ねて吊るして干せば完成。ドライハーブは岩塩などと合わせて調理に使うのに最適だ。

香り成分であるリナロールには、リラックス効果や食欲増進の働きが期待できる。夏バテ気味のときには、清涼感ある独特の香りに癒されたい。

バジルが香るトマトとモッツァレラのカプレーゼは、イタリアンでもおなじみのアラカルト。火を使わないシンプルな調理法だが、二つの工夫でさらにおいしく仕上げよう。まず一つは、バジルとモッツァレラには包丁を使わず、手でちぎること。バジルは金気を嫌うのと、モッツァレラは手ちぎりにして断面に凹凸があればオイルが絡みやすくなるから。もう一つは、トマトとオリーブオイルを白濁するまで混ぜて乳化させておくと風味豊かに仕上がる。ぜひお試しを。