実が成熟する前のスイートコーンを採った「ヤングコーン」。とうもろこしが収穫される前の5月から7月の間に店頭に出回り、夏を目前にした今ならフレッシュな味わいを楽しめる。成熟したとうもろこしとは違って芯まで柔らかく、ひとつまるごと食べられるのが特徴で、家庭菜園でも近年人気を集めている。

小粒だが、栄養価もギュッとつまっている。血管を正常に保つ葉酸や、インスリンの合成を促して身体の調子をととのえるマンガン、貧血気味なら積極的に摂りたい銅などが豊富に含まれる。

ヤングコーン本来の味わいを楽しむならグリルが一番。ひげねの黒い部分をハサミで処理してから、皮を数枚剥いて、オーブンで真っ黒になるまで焼く。その後、熱々の皮を剥いてから塩とオリーブオイルでいただく。または中華風スープにしても美味。適当な大きさに刻んだヤングコーンを鶏ムネ肉と中華スープとともに軽く煮込み卵白を溶き入れたら、塩や醤油で味をととのえて、片栗粉でとろみをつける。最後に刻んだひげ根をトッピングすればできあがり。朝食にもふさわしい、やさしい甘みが嬉しいスープだ。