うだるような暑さで身体の不調を感じたときには、積極的に取り入れたい薬味の一つ。みょうが特有の爽やかな香りには血行促進や食欲増進の効果がある。初夏と秋、一年に二度旬を迎えるみょうがだが、今の時期に採れるものはやや小ぶりで繊細な味わいが特徴。

購入時にはふっくらとした色つやのよい葉をもつものを選ぶのがポイント。日影で育つみょうがは、根を日が当たらないところに植えておけば毎年生えてくるので、ぜひお試しを。

これからの時期は、さっぱりと甘酢漬けにしていただきたい。まずは酢1カップと砂糖1/2カップ、塩小さじ2を混ぜ合わせて甘酢を作る。次に縦半分に切ったみょうがを沸騰した湯で15〜20秒茹でてからざるにあげる。粗熱がとれてから水気を切り、密閉容器で甘酢に一晩漬ければできあがり。この甘酢漬けを使って豚肉を炒めたり、稲荷寿司の酢飯に刻み入れるだけで、爽やかな香りとほのかな辛味がアクセントに。ほんのりピンクに染まった色合いも涼しげで、夏らしい一品に仕上がる。